スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

得意の事多く、失意のこと少なければ

 「得意の事多く、失意のこと少なければ、其の人、知慮を減ず。不幸と謂うべし。
 得意のこと少なく、失意のこと多ければ、其の人、知慮を長ず。幸いと謂うべし。」

(訳)思うように行くことが多く、失望することが少なければ、其の人は真剣に考える機会が少なくなり、知恵と思慮が減少していく。不幸というべきである。
 思うように行かないことが多く、失望することが多ければ、其の人は考える機会が多くなり、知恵と思慮が増していく。幸いというべきである。」

 「佐藤一斎の一日一言『言志四録』を読む 渡辺五郎三郎監修 致知出版社」より
スポンサーサイト

(7) 「入るを量りて、出るを制す」 礼記

二宮金次郎
今週は「入るを量りて、出るを制す」です。四書五経の五経のひとつ礼記の言葉ですが、それよりも二宮金次郎の言葉で知られています。また最近では、稲盛和夫先生がJAL再生を引き受けられた時の記者会見でこの言葉を使われてその決意を述べられたことが記憶に新しいですね。

どんな財政の再建でも、その基本は、「入るを量って、出ずるを制す」である。
「入るを量る」ことが出来なければ、「出ずるを制す」しか方法がない。
分度とは言ってみれば、「自己の能力を知り、それに応じた生活の限度を定めること」である。
「わたしのやり方は、質素、倹約を旨とし、それによって余剰を生み出し、その余剰で他人の苦難を救い、それぞれが刻苦精励して、家業に励み、善行を積んで悪行はなさず、よく働いて、一家の安全をはかるというやり方である。どの家もこのように努力すれば、貧しい村も豊かになり、滅亡寸前の村も必ず復興できる。」

「二宮金次郎の一生」(三戸岡道夫著 栄光出版社)
二宮金次郎


からの抜粋ですが、まさに経営再建、企業再生の真髄を捉えています。一般的な再建プログラムが「一時しのぎ」に始終するのは、まさにこの基本的な原理原則を「芯柱」にしていないからです。

たとえば、再建プログラムの「経費削減対策」が「経費節約」にしかなってなっていないのは、「指数」や「%」で「数字」を捏ねくり回すことしかやっていないからです。

 既存のやり方で前年以上に頑張って働いても、「入る」は減るのが当たり前の経営環境のなかでは、「辻褄合わせ」や「ゴールシーク」で予算を作るから、結果的に赤字の垂れ流しが続くのです。まずは、「出るを制す」予算を作成し、「余剰」「分度外」を必死で生みだすのです。

 そうして生み出した「余剰」「分度外」を未来の売り上げの核となる「新規事業対策」や「人」につぎ込んでいくこと、これが「入るを量りる」ということです。

 「分度」を決めることが出来、「至誠」と「勤労」「習慣」化し、継続できれば、どん底の陥った中小零細企業も必ず再生・再建出来ると確信しています。

今月の「四書」素読

「人の己を知らざるを患えず 人を知らざるを患う」 (論語学而一)

 「一生懸命頑張っているのに、上司が認めてくれない。」
 「こんな仕事は自分がする仕事ではない。自分はもっと出来るのに、経営者はわかっていない。」
 ほとんどの人が経験している思いでしょう。
こんな時こそ、人が自分を理解していないことを嘆くのではなく、自分が人を正しく理解しているかどうかを、例えば上司は自分に何を期待しているのかを、自分に問い直してください。

 耳順を越えてようやく、少しですがわかってきたのですが、こんな時にこそ、与えられた仕事に【一所懸命】うちこむことです。そうすると不思議な事に仕事そのものに喜びややりがいを見つけることが出来るようになってくるものです。そうならないのは、打ち込み方が足りないのかもしれません。
渡辺和子さんの言う「置かれた場所で咲きなさい」ということなのですね。

 結局、今の自分の境遇は全て、自分の過去の結果・・・
「原因と結果の法則」「因果応報」なのですね。

四書

【参考図書】
☆☆☆ ■己を修め人を治める道 「大学」を味読する 伊與田覚著 致知出版社
☆☆☆ ■子や孫に読み聞かせたい論語 安岡定子著 幻冬舎
☆☆✡ ■中庸に学ぶ 伊與田覚著 致知出版社
☆☆  ■自分を磨く孔子の言葉 青柳浩明著 コスモトゥーワン
☆☆  ■「論語」一日一言 伊與田覺監修 致知出版社
☆☆☆ ■リーダーを支える「論語」入門 青柳浩明著 中経出版
☆☆* ■ビジネス訳論語 人を動かし、人を生かす100の言葉 安岡活学塾編 PHP
☆*  ■大学・中庸 金谷治訳注 岩波文庫
☆☆  ■世界一やさしい「論語」の授業 佐久協著 ベスト新書
☆☆☆ ■人物を創る人間学 伊與田覚著 致知出版社
☆☆☆ ■「大学」を味読する 己を修め人を治める道 伊與田覚著 致知出版社
☆☆  ■子供が育つ論語 瀬戸謙介著 致知出版社
☆☆☆ ■声に出して活かしたい論語70 三戸岡 道夫著 栄光出版社

(6)「勉めざる者の情に三あり」 吉田松陰

第6回は 「勉めざる者の情に三あり」です。

勉めざる者の情に三あり。

曰く、吾が年老いたり。

曰く、吾が才鈍なり。

然らずんば即ち曰く、吾が才高し、学成れりと。

(吉田松陰 山田右衛門への手紙)

出典:「松蔭の教え」 ハイブロー武蔵著(総合法令出版)

吉田松陰


学ばない人の言い訳には

もう年をとりすぎているので遅すぎる。

才能がないから学んでも仕方がない。

学ばなくてもそんなことくらいは自分で出来る。

という意味ですが、よく耳にする言葉だなと思えば、

経営危機に陥り、経営再建に取り組んでいる経営者が【経営再建(改善)プログラム】

課題を期日までに提出出来ないときに口にする言葉です。

【経営再建(改善)プログラム】での私のアドバイスは、

特に能力が必要なのではなく、「習慣」になるまでは面倒くさい、やりたくないことばかりなのです。

当然ながら、プログラム参加者の半数以上は脱落していきます。

これをクリアーされた企業のみが短期間で危機脱出し、

正常企業→優良企業→安心企業→幸せ企業へと着実に歩めるのです。

倒産の崖っぷち企業を5年余りで無借金優良企業に再生させた俯瞰塾会員のS社長は

「勉強すればするほど、経営の難しさを痛感するが、ますます経営が楽しくなってくる」

とおっしゃられています。

このS社長は、学び続けないとすぐにもとの木阿弥になることをよく理解されています。

同じく松蔭は「清狂に与ふる書」で孟子の言葉を引用しています。

(出典:同じく「松蔭の教え」)

山径の蹊(こみち)、しばらく介然として之を用ひずんば而ち路を成す。

為間(しばら)く用ひずんば、則ち茅(かや)之を塞ぐ。


まさしく、「幸せ会社」への原理原則のひとつは

当たり前のことを愚直に行動することです。

(5)「功の成るは成る日に成るに非ず。」蘇老泉(南宋の儒者)

 第5回は 「功の成るは成る日に成るに非ず」です

功の成るは成る日に成るに非ず。

けだし必ず由って起こるところあり。

禍(わざわい)の作(おこ)るは作るの日に作らず。

また必ず由って兆(きざ)すところあり。



「心に響く言葉」(藤尾秀昭著・致知出版社)で知りましたが、

南宋の儒者、蘇老泉の言葉だそうです。



「瓜を植えて、茄子を求めるまちがいをするな」二宮尊徳

「因果応報」、

「『原因』と『結果』の法則」(ジェームズ・アレン)


も同意ですし、

「幸運に恵まれることも、災難に遭うことも、等しく試練なのです。

試練にいかに対処するかによって、人生はさらに大きく変化していくのです」


という稲盛さんの言葉もまさにその対処法でしょう。

「心に響く言葉」で藤尾さんが言われているように

成功しても決しておごらず、謙虚に原点を内省することを心がけなければなりませんね。

井上経営研究所俯瞰塾 会員で
経営危機を乗り越えられて、いわゆる優良企業や無借金起業になられた経営者の皆様には
常にうるさく申し上げている心構えのひとつです。
プロフィール

井上雅司

Author:井上雅司
井上経営研究所
井上雅司(いのうえまさじ)
1951年和歌山県生まれ。
早稲田大学教育学部卒業後日本航空開発株式会社を経てスーパーマケットを創業。20余年の経営の後倒産。自らの経験を踏まえ「倒産から学ぶ『経営実学』」を研究。自分と同じ体験をする人を一人でも少なくしたいの信念のもと「追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を目指して、「経営救急クリニック」井上経営研究所を設立。経営危機に陥った多くの中小企業を再生、健全企業に育て上げるのみでなく、「俯瞰塾」を主宰、「長寿幸せ企業」を目指し実践指導している。また、絶対失敗しない独立・起業のための「両順塾」なども開講している。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。